Dive Into The World

話題のニュースがどんな意味を持つのかを分かりやすく解説。普通の人たちと専門家をつなげるようなブログを目指します。

「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」は本当に忘れない?

突然ですが私はオリエンタルラジオの中田敦彦が結構好きです。

中田敦彦こと“あっちゃん”は決してみんなに愛されるキャラではなく、どちらかというと「好きな人はメッチャ好きだけど、嫌いな人はメッチャ嫌い」という類の人だと思います。

私はどちらかというと前者ですね(笑)。

 

[目次]

 

中田敦彦が取り上げて15万部突破した本

さて、そんな中田敦彦さんですが最近はYoutuberとしての活動が際立っているようですが、その中に「エクストリーム現代史」というコーナーがあります。

 

歴史というと

= (イコール) 暗記モノ

= (イコール)つまらない

という位で拒否反応を示す人が多いと思います。

ですが、この中田敦彦さんのエクストリーム授業はかなり面白いです。

このコンテンツでは「何年に何が起こったか?」とか、「歴史的な正確な事実」とかはあまり重視されていません。

それよりも「その時に誰がなぜそんなことをしたのか?」というような、歴史的事実の背景にある“人間の生き様に焦点を当てた物語”を面白おかしく紹介する、まさに“エクストリーム”な歴史語りコンテンツなのです。

 

で、このコンテンツの元ネタというかベースになっているのが、今回ご紹介する本

 

山崎圭一著「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」です。

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた

 

 

「一度読んだら絶対に忘れない」は嘘

まずはじめに書いておきたいのは、「一度読んだら絶対に忘れない」は嘘というか言い過ぎだということです(笑)。

いや、そういう人もいるんでしょうけど、多分そういう頭の良さを持っている人はこの本を読むまでもないはずですww これを読む人は(現役の学生を除けば)「社会人になって歴史の知識の重要性を感じているんだけど、なかなかガッツリ勉強し直そうとは思えないし・・・」っていう人ではないでしょうか。

そういう人にとっては、これだけの内容が詰まった本を「一回読んだら忘れない」というのは流石に無理があると思います。

 

ただ。

ですが。

しかしながら。

「一度読んだら、ニュースとかで関連する記事を見た時に“なんかあの本で読んだ気がするな”と思い出せる本」とは言えると思います。

 

なぜ“一度読んだら思い出せる”のか?

では、なぜ一度読んだら思い出せるのでしょうか?

その理由は大きく分けて2つあると思います。それは

 

1) 事実の背景に焦点を当てている

2) 視覚的な本の構成

 

ということです。

では、それぞれの内容をちょっと説明してみましょう。

 

1) 事実の背景に焦点を当てている

多分、歴史の勉強が苦手だったという人に共通するのは「年号を覚えるのが苦痛だった」という点だと思います。

「何と立派な平城京」とか「泣くようぐいす平安京」とか「いい国作ろう鎌倉幕府」とか・・・あ、全部日本史だww

まぁ、それはさておき、そんな風に年号を一所懸命覚えた記憶は皆さんあると思います。ただ、単純に記憶する作業というのはやっぱり苦痛ですよね。

ところがこの本では年号は一切出てきません。

それはやはり年号を覚えることよりも、ある出来事の背景にある物語に焦点が当てられているからだと思います。

 

受験勉強として考えればそれはマイナスかもしれませんが、社会人目線で考えると年号よりも背後にある物語に焦点を当てることで、その時代の時代的特質やその地域の人たちの特性、そしてそういう歴史的事実がどのように現代につながっているかがとても分かりやすくなっています。

そういう意味で「一度読んだら忘れないってことはないけど、ニュースで見聞きすると何かあの本で見た覚えがあるな・・・確か・・・」と現代と歴史がつながる感覚は味わえると思います。

 

2) 視覚的な本の構成 

この本のもう一つの特徴。

それは視覚的に分かりやすい本の構成です。

まずこの本の外観を見ると表紙のポップなイメージとは裏腹に、本の厚みはガッツリあります(笑)。こんなの一度で覚えられるのかよ・・・って思うこと間違いなし!ww

でも、ちょっと話がそれますが、私はこの本を読んで一回で中身を覚える必要はないと思います。繰り返し書いている通り、これを一回読んだからって全部覚えるなんて無理ですよ。賭けても良いです! (笑)

 

ただ、この本はヨーロッパ、中東、中国とかの地域ごとにそれぞれ「古代」「中世」近代」とか時代区分が分けてあるのですが、ページの端っこにインデックス(目次ですね)がついているんです。

だから、最初から全部読もうとするんじゃなくて、インデックスだけザッと見て「あ、何か今日はここ読んでみたいから、ここだけ読もう」ということができます。これ結構良いですよ。

普通の教科書のように最初に「目次」があるタイプだと、既にそこにズラーっと興味を削ぐような見出しが並んでいるじゃないですか。もうあれでギブアップ! っていう人もいると思うんです。でも、この本のようにインデックスタイプだと、空き時間にパラッとめくって「ここだけちょっと読んじゃおう」ってできるんですよね。

しかも、各章っていうか、各項目が大体2ページくらいで完結しているので、さらっと読めてしまいます。

「2ページでも多い!」っていう人は、特に重要なところは下線が引いてあったり、太字で書いてあったりするんで、それだけ読むだけでも歴史的出来事のポイントがサッとわかります。あと色使いもカラフルなので、そういう意味でも軽い気持ちで読めますね。

 

この本の使い方

という訳で、この本の読みやすさとわかりやすさをご紹介してきた訳ですが、最後に私なりのこの本の使い方を紹介したいと思います。

ここまで書いてきたように、この本は詳細な歴史的事実を正確に書いていく学問書ではありません。どちらかというと社会人が日々のニュースをより深く知るために「ざっくり世界史の流れを学びなおしたい」という時にオススメの本だと思います。

ですから、かなり端折っている部分があります。

また、歴史は人や立場によって捉え方が違うので、考え方によっては「ここの説明は一面的だなぁ」と思うところもあるでしょう。

 

ただ、歴史の学び直しをするという意味では、非常にベーシックな歴史物語の流れをとても分かりやすく解説してくれていますし、先程も書いたように自分が今知りたいところだけ読むのにも読みやすい構成になっています。

ですから、この本を一冊本棚に置いておいてニュースなどで「これって何だったっけな?」と思った時にササッと読み、外枠を把握する。そして、もっと知りたいと思ったら関連する本を読んでもっと知識を深めてみる。

そんな“困っときのお助け本”的な使い方をするのには、かなり良い本ではないかと思います。

 

  

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆