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ドラマ「凪のお暇」ばりのメンヘラ国家、それが日本!

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ここ数年、漫画を原作にしたテレビドラマが流行ってますね。

今放送されているドラマでもいくつかあるみたいですが、その中のひとつがこちら。

黒木華主演のドラマ「凪のお暇」です。

正直恋愛ドラマにはそんなに興味がないのでがっつり観ている訳ではないのですが、前回(第四回)のシーンで「うわ・・・これ、日本とアメリカの関係と同じだわ・・・」とドン引きするシーンがあったので(笑)、そのことについて書いてみようと思います。

 

「凪のお暇」の概略

このドラマの内容を簡単に説明すると、

 

黒木華演じる主人公の「大島凪 (おおしま なぎ)」は周りの空気を読んでばかりで、自己主張と自己評価が著しく低いOL。趣味は節約&貯金という冴えない女性です。

そんな凪は会社でも当然“そういう扱い”を受けるわけですが、実は高橋一生演じるイケメンサラリーマンと付き合っているという強みが彼女の心の支えになっていました。

ただ、この高橋一生がいわゆる「ゲス男」(ただし凪のことは本当に好き)で、彼に裏切られたと思った凪は会社を辞めて田舎で一人暮らしを始めます。

そのアパートの隣の部屋に住んでいたのが、これまたイケメン・ミュージシャンという設定の中村倫也(劇中の名前は「ゴン」)。

これがまた悪意のない“天然系”女たらしで「メンヘラ女製造機」と呼ばれる男。当然凪以外にも複数の女性がいます。

ですが、凪もご多分に漏れず、メンヘラ地獄にハマります。

そこに凪のことを忘れられない高橋一生が彼女を取り戻そうとやってくる。

 

と、まぁ大体こんな感じのドラマです。

 

 

さて、これだけ聞くと、ただの恋愛ドラマで日米関係なんか全く関係ないように思えますよね。

私が気になったのは前回こんなシーン。

 

それは、OL時代に周りの空気を読みまくって、周りに合わせるために服装にも気を遣い、 節約しか趣味がない生活を送っていた凪が「メンヘラ製造機」と呼ばれる「ゴン」こと中村倫也にすっかり“メンヘラ化”され、ゴン一筋の荒んだ生活にのめり込んでいました。

そんな凪を見て、元カレの高橋一生がなんとかまともな生活に引き戻そうと説得する。

その時に高橋一生が

「服装にも気を配らず、顔は痩せこけてる! おまけに節約ばかりしていたお前がコンビニで不摂生な食事を買いまくるとかありえねーだろ!」

「お前以外にも女がいるような男で良いのかよ!」

と問い詰める訳ですが、それに対して凪は

 

「そんなこと知ってるよ! むしろゴンさんみたいな良い人は、みんなでシェアした方が良いんだよ!」

 

と開き直って大声を上げるのです。

もう完全にメンヘラ化が進んでおります。

私もこのシーンを観た時は「こいつマジでやべーわ・・・」とドン引きしました(笑)。

それと同時に思ったのが「これって、アメリカに依存する日本と同じじゃないか?」ということです。

 

認知的不協和という心理状態

ちょっと話が変わりますが、みなさん認知的不協和という言葉をご存知でしょうか?

これは社会心理学の用語なのですが、自分の中に2つの矛盾する認識を抱えた時に、その矛盾に苦しむ状態のことを言います。

そして、人間はこの認知的不協和という状態に陥った時に、それによる精神的苦痛を避けるために、2つの認識のどちらかを自分の都合の良いように解釈し直すのです。

 

具体的な例で説明しましょう。

例えばあなたがトヨタのお店で新車を買ったとします。当然厳選して良い車を買ったと自負しています。

しかし、その直後に別のトヨタではない自動車販売店で同じ車が安く売られていたことを知ります。

普通の反応としては「うわ、しまった。もうちょっと待っていて、こっちの店で買えば良かった!」と後悔するのではないでしょうか。

この時

A. トヨタのお店で良い買い物をした

B. 安い方の店で買った方が良かったかもしれない

という2つの認知が生まれることになります。

そして、この2つの認知は矛盾しています。これを認知的不協和と呼ぶのです。

 

この認知的不協和状態に陥った時に多くの人が無意識に行うのが、「いや、それでもトヨタで買った方が良かったんだ」と、自分の行動が間違っていないということを証明しようとすることです。

例えば

「正規ディーラーで買った方がメンテナンスはしっかりしてくれるはず」

「あの販売店はいつも安売りばかりしてるから、なにかトラブルがあってもきっと雑な対応しかしてくれないはず」

といった自分に都合の良い理由をひねり出して、自分の選択は間違っていないという安心感を得ようとするのです。

 

認知的不協和に陥っている凪と日本

先程のドラマで主人公の凪は「自分が好きな男は、実は複数の女性と同時に付き合っている女たらしだ」という事実を叩き付けられます。

そこで

A. 自分が好きな男は素晴らしい人間に違いない

B. 自分が好きな男は複数の女性と付き合う不道徳な男だ

という矛盾が生まれます。まさに認知的不協和状態ですね。

それを解消するために凪は「こんな素晴らしい男を一人で独占するのはもったいない。多くの女性と付き合って、多くの女性が幸せになることがむしろ正しいのだ。」というとんでもない理屈で、認知的不協和を解消しようとするのです。

 

この構図はまさに

凪 = 日本

ゴン (凪の好きな女たらし) = アメリカ

という構図と同じなのではないでしょうか。

 

アメリカ様はきっと日本を守ってくれるという認知的不協和解消

日本は戦後、日米同盟というアメリカの庇護の下で経済的発展を遂げてきました。

しかし、別にアメリカは本当に日本が好きだから守っているわけでもなんでもありません。

冷戦中は共産主義から守る防波堤にするためにアメリカの軍事施設を置きたかっただけ。

冷戦後はグローバリズムによってアメリカの市場の1つに取り込むことで、日本という市場を食い物にするため。

徹底して自国の利益のために日本を占領して来ました。

 

それを日本は「日米同盟があれば、いざという時はアメリカはきっと日本を守ってくれるはず」と信じて、TPPという日本の市場をアメリカに明け渡す協定に前のめりに参加(最終的にはTPPからアメリカは抜けましたが)。

アメリカは日本の市場が欲しいだけなのに、「TPPは対中国包囲網だ」とか訳のわからないことを言ってごまかす始末。

 

さらにTPP以外の二国間交渉は行わないなどと言っていたのに、いつの間にか9月末までにはアメリカとの二国間交渉をまとめることになり、TPP以上の譲歩をアメリカから強要されそうな状況。

 

しかし、アメリカは日本を守ってくれるのでしょうか?

実際、今では北朝鮮がミサイルを撃ってきても「短距離ミサイルなら問題ない。」と大統領自らが発言。

アメリカとして「日本が攻撃されることよりも、アメリカ本土を守ることが大事。」というのが本音でしょう。

北朝鮮が発射する短距離ミサイルなんかで揉めて、わざわざ火種を作る必要はアメリカにはありません。

むしろ、「短距離ミサイルを開発させて時間を稼いで、アメリカに届くような長距離ミサイルの開発を何とか止めさせよう」と言って、日本の安全保障からは距離を置くようになっているのです。

 

「本当に戦争になったらアメリカが日本を助けてくれるなんてあり得ない」

そんなことは普通に考えれば誰にでも分かるはずです。

なぜ日本人を守るためにアメリカ人が命を落とさなければならないのか?

そんな訳がありません。

ですが、日本はそれを頭のどこかでは理解していながらも、そしてアメリカのために経済をボロボロにされながらも、アメリカの良いところを1つでも多く見つけようとすることで、認知的不協和の状態を少しでも和らげようとしてきたのです。

まさにドラマの主人公「凪」のように。 

 

しかし、そんな「メンヘラ国家」が長々と続くわけがありません。

むしろ戦後74年もそんな状態が続いてきた方が異常なのです。

脱・メンヘラ国家のために何をするべきなのかを国民一人ひとりが真剣に考える時が来ているのではないでしょうか。

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆