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世界幸福度ランキング発表。過去最低を記録した日本は不幸な国か?

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先日国連がまとめた世界幸福度ランキングというものが発表されました。

日本人はとかくランキングが好きな国民ですが、「幸福度ランキング」となるとなおさら気になりますね。さてその結果は・・・

 

日本の幸福度「過去最低の58位」

日本の幸福度、過去最低の58位 「寛容さ」足引っ張る:朝日新聞デジタル

「日本は156カ国・地域中58位で、昨年より四つ順位を落として過去最低となった。これまで40位を上回ったことがなく、4年連続の50位台となる。

(中略)

日本は健康寿命で2位、1人当たりGDPで24位となったものの、人生の選択の自由度(64位)、寛容さ(92位)が足を引っ張ったとみられる。経済協力開発機構OECD)加盟国36カ国で見ても、32位と低迷した。」

 

過去最低と来ましたか! (笑)

いや、笑い事じゃないんですけどね^^;

 

正直、このブログでも投稿しているように、日本では世間一般であまり良いニュースがないのは事実です(誰々が結婚したとか、出産したとか、そういう芸能ネタはさておき(笑))。

どちらかというと、東日本大震災以来、各地で続く天災によって暗いニュースの方が多いのではないかと感じる人が多いのではないでしょうか。

 

ただ、この幸福度ランキング・・・一体何をもって幸福度を測っているのか気になりませんか?

実はそれを見るとこの「幸福度ランキング、過去最低を記録!」を文字通りに受け止める必要はないように思えます。

 

 

幸福度ランキングの指標をよく見ると・・・

記事によるとこの幸福度ランキングは下記の6つの指標に基づいて計算されています。

 

①1人当たりの国内総生産(GDP)

②社会的支援の充実ぶり

③健康寿命

④人生の選択の自由度

⑤寛容さ

⑥社会の腐敗の少なさ

 

が、これちょっと原文を見ると、この翻訳自体がおかしい気がします。

原文で見るとそれぞれ

 

①GDP per capita

1人当たりの国内総生産

② Social Support

「困ったときに助けてくれるものと信頼できる親類や友人がいますか?」という問いにyesと答えた人の割合

③ Healthy life expectancy 

新生児の平均余命

④ Freedom to make life choice

「あなた自身の人生における選択の自由について、満足ですか?」という問いに「はい」と答えた人の割合

⑤ Generosity

気前の良さ。「過去1カ月にいくら募金しましたか?」という問いを一人あたりGDPで計算したもの

⑥ Perceptions of corruption

汚職・腐敗の割合

「あなたの国の政府に汚職/腐敗が蔓延していますか?」「ビジネスに汚職/腐敗が蔓延していますか?」という問いに「はい」と答えた人の割合の平均値

 

なんです。

 

例えば、日本の報道では「⑤寛容さ」ですが、これ原文見ると「気前の良さ。「過去1カ月にいくら募金しましたか?」という問いを一人あたりGDPで計算したもの」なんですよね。

「いくら募金したか?」を「寛容さ」って翻訳するの、おかしくないですか?(笑)

見方次第でどんな結論も導き出せるのが統計の恐ろしさ

この記事の最後には「1人当たりGDPで24位となったものの、人生の選択の自由度(64位)、寛容さ(92位)が足を引っ張った」と書いてあります。

確かに人生選択の自由度は外国人から見ればちょっと日本は不自由と映るかもしれません。うまくレールに乗れれば安定した生活が送れるという部分は優れていると思いますが、デフレ不況になってからは一旦そのレールから外れると、真っ逆さまに転落して復活することが難しいという状況になっているのは事実です。

 

ですが、募金した人の割合が少ないことが脚を引っ張ったって言われてもね・・・(笑)。

 

私はそれよりも世界第三位のGDP規模を誇る国にも関わらず、一人あたりGDPが24位という方が恐ろしい結果だと思います。なぜなら一人当たりGDPが少ないという事は、国の経済規模に対して国民が貧困化しているということを意味しているからです。

私としてはそちらを問題視するべきだと思いますが、どうも日本のマスコミは「日本は閉鎖的で不自由で、他者への寛容が低いから幸福じゃない国なんだ」という結論にしたいためにこの記事を書いているような気がします。

 

幸福かどうかを決めるのは自分しかいない。

という訳で、幸福度ランキングの内容をざっと見てきましたが、私が言いたいことは要するに

 

「こんなランキング当てにならんわww」

 

ってことです。

 

当たり前ですが、自分が幸福かどうかを決めるのは自分しかいません。それは国でも同じことで、他所の国から見れば不自由でもその国の国民にとっては幸せかもしれない。

ランキングによって物事を相対化して見るということは大事だと思いますが、それはあくまでただの参考資料。

この世界がどう見えるかを決めるのは結局自分たちです。

そして、その自分たちの価値観を形成しているのは、今私達の周りで暮らす共同体の人々と、今まで日本という国を作り上げて来た人たちである。私達の幸せはその横糸と縦糸が交わる交点として作り上げられているのです。

 

そうであれば「幸福度ランキングを上げる」ことが目標ではなく、共に暮す共同体の人々の幸せに自分がどう力を尽くせるか?

そして今まで生きてきたご先祖様(言い方が古いですがww)とこれから生きていく子どもたちに恥じない生き方をしていくことこそが、日本で暮らす人々の幸福を高めていくことになるのではないかと思うのです。

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆