Dive Into The World

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はやぶさ2の着陸成功の功罪。日本の科学技術力の衰退が迫る。

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皆さん既にご存知かと思いますが、日本の衛生探査機「はやぶさ2」が地球から約3億キロ離れた小惑星「りゅうぐう」に無事着陸しましたね!

2005年に「はやぶさ」の1号が同じく小惑星に着陸した時も大騒ぎになりましたが、今回もそれに負けず劣らず大きな注目を集めているようです。

 

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、探査機「はやぶさ2」が地球から約3億キロメートル離れた小惑星「りゅうぐう」に午前7時29分着陸したと発表した。岩だらけの地表で半径わずか3メートルの場所を狙って着地した。小惑星への着陸は世界でも2005年の初代「はやぶさ」以来、2例目。極めて高い精度の着陸をなし遂げ、日本の技術力を証明するとともに小惑星探査で世界に存在感を示した。 

素晴らしい実績ですね!

この着陸時に採取した岩石を、「はやぶさ2」は2020年に地球に戻ってくる予定とのこと。小惑星の岩石は太陽系が46億年前に生まれたころの痕跡を残す「タイムカプセル」とも言える存在。記事にも書いてありますが、宇宙の成り立ちや生命誕生の謎を探る今後に期待が膨らみます! (≧▽≦)

 

・・・が、ちょっと気になることがあるのも事実・・・(笑)。

「お前はいつもケチつけてばかりだなww」と怒られそうなんですが^^;

やはりそう手放しで喜べないのも事実なのですよ〜。

 

日本の技術力を証明した!?

私が気になったのは引用記事の最後の部分「極めて高い精度の着陸をなし遂げ、日本の技術力を証明するとともに小惑星探査で世界に存在感を示した。」というところです。

私も今回の成功自体は非常に評価しています(←偉そうww)

ニュースのアナウンサーも「街の声」とかでもそうですが、多くの人が感動した様子を語っていますし、NHKラジオでは子供が「大きくなったら宇宙に関わるような仕事がしたい!」と言っていました。

 

私もそうなんですが、やはりこういう科学的な偉業とかって、多くの人に「ワクワク感」とか「希望」を与えてくれるようなパワーがあると思います。

ただ、そのような科学的な偉業というのは黙っていて手に入るわけではありません。私達が知らない多くの人が、人知れず限りない努力をした成果であるのは言うまでもありません。

 

そして、当然そのためには「お金」が必要になります。

嫌な話ではありますが、残念ながら研究するにも、何かを作るにもお金が必要になるのが現実です。

しかし、今の日本はその科学技術に関するお金の掛け方をべらぼうに減らしていることをご存知でしょうか?

 

日本の科学技術予算は主要国最低レベル

以前の投稿でも書いたのですが、なんと科学技術関係予算の伸び率は2000年をベースにして考えると


日本は2018年度で1.1倍
米国は2017年度で1.8倍
韓国は2016年度で5.1倍
中国は2016年度で13.5倍


と諸外国に比べ日本の科学技術関係の予算は相当削られています。
日本が1.1倍にしか増えていないにも関わらず、韓国でさえ5.1倍、中国に至っては2016年でも13.5倍ですので、この差はもっと開いているでしょう。

 

そのような中で日本が今回のような偉業を達成できたのは、ここに至るまでの知識や経験の蓄積があったからです。さらに言えば、その知識や経験を蓄積するために必要なお金を投資してきたからです。

記事の中ではのんきに

 

「極めて高い精度の着陸をなし遂げ、日本の技術力を証明するとともに小惑星探査で世界に存在感を示した。」

 

と書かれていますが、先程書いたような諸外国との投資額の差が開いたままでは、早晩日本の科学技術立国としての地位は地に堕ちるのは間違いありません。正に「アリとキリギリス」の”キリギリス”の立場に日本はいる訳です。

 

確かに今回のような成果を出せたことは素晴らしいと思います。でも、それによって「なんだ、まだまだ日本の技術は捨てたもんじゃないじゃないか!」と思い込んで、「今日本は経済難なんだから、科学技術関連の投資を多少減らしても仕方ないんじゃないか」などという話になったら、数年後にはその科学技術力は地に堕ちる可能性が高まります。

 

ILC(国際リニアコライダー)プロジェクトで科学技術立国再構築

そのような「科学技術立国没落」を吹き飛ばすには、常に科学技術関係に積極的な予算をつけていく必要があります。そして、ただ予算をつけるだけではなく、科学技術新興につながるようなプロジェクトを積極的に行っていく必要があります。

その絶好のプロジェクトが実は存在します。

それが私がこのブログでも何度も取り上げている国際リニアコライダープロジェクト(ILC)の参加です。

 

インターナショナル・リニア・コライダー (略称: ILC。国際リニアコライダーとも)とは、実は日本への誘致が進められている超大規模な国際的科学技術プロジェクトの名前です。

これが実現されるかどうかで、日本の100年先の未来が決まると言っても過言ではないほどの超重要プロジェクト。

どういうプロジェクトかと言いますと・・・

 

“国際リニアコライダー(ILC)は、49の国と地域の300以上の大学や研究所の科学者やエンジニア2,400人以上が参加する国際的な取り組み。

全長約20km、絶対零度に近い超低温に保たれた超伝導加速器空洞(トンネル)を岩手県の地下に建設する。

そのトンネルの両端から中心に向けて電子と陽電子を加速させて発射。電子と陽電子のビームが1秒間に約7,000回、250ギガ電子ボルト(GeV)の重心系衝突エネルギーで衝突し、大量の新たな粒子が生成させることで宇宙開闢(かいびゃく)の謎を解き明かすプロジェクト。” 

 

です。

分かりませんよね?

大丈夫です。

私もほとんど分かってませんから!!!(笑)

 

 細かい仕組みはさておき、この件に関しては下記のことを理解して貰えば充分です。

それは

 

「宇宙開闢の謎を解き明かすという国際的な超巨大プロジェクトが、日本の岩手県に誘致されようとしている。

これが実現されれば、世界中の最先端の知能を持つ科学者が日本に集まり、新時代の技術や知識が日本から生まれることになる」

 

ということです。

誤解を恐れずに言わせて頂くと今回のはやぶさ2の偉業を遥かに超える科学的成果を出せる可能性が非常に高い、この国際的プロジェクトを実行するための設備が日本に建設されようとしています。

それは世界中の科学者から望まれており、あとは日本がYES!!と言うだけという状況。そしてその回答締切が3月7日・・・あと2週間となりました。

 

決断を先送りする日本政府に経団連も切れた

これは「はやぶさ」以上に世界中の科学者が集う超国家的なプロジェクトであり、政治家がバシッと「やります!」と宣言してしまえば良いのですが、日本政府がなぜか尻込みし続けています。

そんな状況にしびれを切らして、とうとう経団連、日本商工会議所、経済同友会までが「さっさと決断しろ!」と日本政府に迫り始めました。



経団連の言うことに乗っかるのもしゃくですが、本当に締め切りがあと2週間に迫っている以上、そんなことも言っていられません。

もう時間がないのです!

 

これほどの超巨大プロジェクトをメディアが全く報じないのは、どう考えてもおかしいというか、”お金を出したくないどこかの省”が情報統制してるんじゃないかと疑いたくなります。「はやぶさ2」で盛り上がるのは大いに結構ですが、それ以上に重要とも言える超巨大国際プロジェクトへの認知が少しでも広がることで、日本政府の決断を促したい! というのが私の切なる思いです。

科学技術というのはもちろん私達の生活を豊かにしてくれるものであります。

 

しかし、今回のはやぶさ2のことでも皆が感じたように私達をワクワクさせてくれる。感動を与えてくれる。そして、子どもたちに未来への希望を与えてくれる。そんな力があると思います。

日本がそのような希望に満ちた国になるためにも、是非とも日本政府には一刻も早く決断をして欲しいのです!

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆