Dive Into The World

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人種差別のレッテル貼りを恐れてレイプ事件も隠蔽する欧州

さて、今日から2019年も3週目に入ります。

そろそろ長い年末年始ボケが抜けてエンジンが掛かってくるタイミングかと思います。

それにしても今回は年末年始休みが長かった人が多いのではないでしょうか。私もご多分にもれず9連休のお休みを頂いたのですが、その長い休みの中で前から読みたかった本を一冊読破しました。

それがこちら

 

ダグラス・マレー著「西洋の自死

(原題はThe Strange Death of Europe (欧州の奇妙な死))

 

西洋の自死: 移民・アイデンティティ・イスラム

西洋の自死: 移民・アイデンティティ・イスラム

 

 

 イギリスのジャーナリストが書いた書籍なのですが、500ページを超える大著でありながらイギリスで10万部を突破。海外23カ国で翻訳された、世界的に話題の著書です。

何分あまりの分厚さに読破するのに苦労しましたが・・・、非常に面白いというかこれからの私達の生活を考える上でも「他人事じゃない」ほど参考になる本でしたのでご紹介したいと思います。

 

しつこいですが(笑)500ページ超えるほどの内容ですので、まともにレビューするととんでもなく長くなります。そこで最初にこの本の要点をギュッと短く紹介しましょう。

 

この本の主題はヨーロッパで拡大する移民受入により、今や移民の数が元々住んでいたヨーロッパ人の数を上回る「大置換」が起こりつつある。それによって近い将来ヨーロッパは元あるヨーロッパが崩壊し、"外見的な形はヨーロッパかもしれないが"中身は全く別のヨーロッパに成り代わりつつある。

そして、それは実はヨーロッパのエリートたち自身が主導してきたものである。すなわちヨーロッパは「自らの意思によって」自らの死を招こうとしているのだ。

 

という内容です。

簡単に言ってしまうとこれだけの内容ではあります。

しかし、これだけ書いてしまうと当然次のような疑問が湧き上がってくるのではないでしょうか?

 

「今のヨーロッパは本当にそんな酷いことになっているのか?」

そして

「ヨーロッパの指導者がそんな道を選ぶようなことがあり得るのか? だとしたらその理由は?」

 

と。

 

そうですね。おっしゃる通り、ごもっともです。

その問に答えるために著者ダグラス・マレーは自らヨーロッパと周辺諸国を回って自分自身でたくさんの人々の声を聞き、そして膨大な資料を読み解いています。だからこそこれほどのページ数の著作になってしまったのです。

 

そして、マレーがこれほどのページ数で膨大な資料や実際に起こった事案を紹介している理由がもう一つあります。

それは現在のヨーロッパで「反移民」を提議することは、「人種差別主義者だ」「宗教弾圧(特にイスラム教)だ」というレッテル貼りをされ、今後の作家人生を棒に振りかねないどころか、下手をすれば過激な団体から暗殺されることにもなりかねないからです。そのためにも「単なる差別主義で書いたのではなく、ちゃんと事実を検証した上での結論である」ということを理解して貰わなくてはならない。

マレーの著作がこれほど膨大になったのは、現在のヨーロッパではそれほど移民問題、宗教問題を取り上げることは命懸けであるという裏返しでもあるのです。

 

ヨーロッパで実際に起こっている惨事

このマレーが抱く危機感を分かって頂くために、現在ヨーロッパで起こっている移民受け入れがどのような問題を引き起こしているのかを、いくつか紹介したいと思います。

 

・2000年代イギリス

イングランド北部一体の街で北アフリカパキスタン出身のイスラム教徒達が多くの未成年の少女に組織的グルーミング(性的行為を目的に青少年と親しくなること)を行っていたことが判明した。

どのケースでも地元警察は怖気を震って捜査に乗り出せずにいたことが判明。メディアもまた取材するうちに腰が引けた。

 

 

・2015年の大晦日にドイツのケルンで発生した出来事。

街が1年の内で屈指の賑わいを見せていたその夜、2000人もの男たちが、ケルンの中央駅と大聖堂に接する広場や、その付近の街路で、約1200人の女性に対して性的暴行や強盗を働いた。程なく、同様の事件が北はハンブルクから南はシュトゥットガルトに至るドイツの複数の都市で起こっていたことが発覚した。

事件とごの数日間でその規模と深刻さが知れ渡るようになっていったが、警察は必死に犯人たちの素性を隠そうとした。

現場の動画や写真がSNSでシェアされ、マスメディアによって確認されるに及んで、初めて警察は容疑者が全員来たアフリカや中東の容貌を持つことを認めた。

 

・2014年夏 スウェーデン

「我らはストックホルム」と第する恒例の音楽祭が開催された。ところがその会場で14歳を含む数十人の少女たちが、主としてアフガニスタン出身の移民の集団に取り囲まれ、性的嫌がらせやレイプの被害を受けた。地元の警察はそのことを隠蔽し、5日間の音楽祭に関する報告書に何一つ書かなかった。

有罪になった者はなく、メディアもレイプに言及することを避けた。移民のいち団による計画的なレイプ事件は、2015年にストックホルムやマルメなどで開かれた音楽祭でも同じように発生している。

 

あまりに悲惨な例が続きますので、ここで留めておきますが、このような事例が数多く紹介されています。このような事件が起こること自体が激しい嫌悪感を引き起こしますが、それにも増して恐ろしいのは、このような事件がありながらも市や警察などは「犯人が移民である」ことを理由に積極的な捜査をしないどころか、隠蔽すらしていたということです。

 その理由は「人種差別主義者」などというレッテルをはられることを恐れたから。

 

何ということでしょうか。

その国や土地に住む人々を守るための警察や自治体が、人種差別主義者というレッテル張りから逃れるために、性的被害を組織的に隠蔽していたというのです。それも1件や2件の話ではなく、何百という単位で(もちろん"数が少なければ良い"という話ではありませんが)。

 

なぜ警察や自治体が組織的隠蔽を行うのか。

このような事が起こる背景には「移民としてやってきた弱者を犯罪者として疑うということは良心にもとる。」という悪しきリベラリズム的な価値観があります。

また、マレーによると以前は「人種差別をするな」という外観的観点から、移民を疑うことに対する反発があったそうなのですが、それが今では「宗教による差別をするな」という外観では分からない宗教という価値観による反発に変わってしまっているそうです。

 

そうなってしまうと、誰がどのような価値観や宗教観を持っているかなどは分かりません。どのような発言が「他者を傷つけた」として"差別主義"のレッテル貼りをされるか分からなくなります。それを恐れた人々は誰しも同じ行動をとるようになります。

すなわち「黙秘」と「見て見ぬふり」です。

 

私はこの本を読み進めている内に本当に恐ろしくなりました。

なぜなら、「ヨーロッパでこれなら、"空気を読む"ことが求められる日本だと一体どうなるんだ??」と考えてしまうからです。

実際このことは日本の将来とも無関係ではありません。

なぜなら、このヨーロッパの現状の主な原因はヨーロッパとは価値観のことなる国々から移民を招き入れたからです。

そして、我が国日本も同じく移民受け入れ拡大を表明した。それどころか2016年の時点で既に日本は世界第四位の移民受け入れ大国になってしまっているからです。 

これを「対岸の火事」と済ませることは想像力の欠如としか言いようがありません。

 

それでは、なぜヨーロッパはこのような移民を受け入れたのか?

ここにもまた日本の将来を伺わせる理由があるのですが、これは次回投稿にて。

 

自分でも今回の投稿を書いていて、改めてヨーロッパの恐るべき現状を思い知りました。ちょっと自分の中でも衝撃が大きすぎたので、ここから予測される日本の未来と私達がどうするべきかを次回考えてみたいと思います。

 

 

 

 

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆