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宇宙の始まりを解明する国際プロジェクトを全力で阻止する日本の科学者たち

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いきなりですが、質問です。

 

Q. 今や東京のシンボルとも言える東京スカイツリーですが、この高さが何メートルかご存知でしょうか?

 

正解は

 

 

634メートル。

 

 

東京に住んでいる人じゃなければ、ちょっと難しいかもしれませんね〜(と、東海地方在住の私が言ってみます(笑))。

 

さて、そんな東京スカイツリーが完成する前に東京のシンボルとなっていた建物とは何でしょうか?そう。もちろん東京タワーですね! (あれ? 人によっては答えが違ったりして?ww)

 

ここからちょっと本題に入っていきますが、皆さん

 

「東京タワーが実は"建築物"ではない」

 

と言われたらどう思われますか? ほとんどの人は意味が分からないと思います。「あれが建築物じゃないなら、あれは一体何やねん!?」と。

 

東京タワーが立てられた裏にあった田中角栄の政治力

実を言うと、東京タワーの建設が行われる1958年当時の建築基準法では、高さ31mまでの建物しか建てることが出来なかったのです。言い換えると、東京タワーを建築物とみなすのであれば、高さ333mのものを建てることは出来なかった、ということなのです。

完成した東京タワーを知っている今の私達からすれば、もしそんな下らない理由で本当に東京タワーが建設されなかったとしたら、当時の人たちのことを本当に馬鹿なんじゃないかと思うのではないでしょうか。

 

ではなぜそんな建築基準法違反の東京タワーを建設することができたのか?

実はそこには田中角栄という政治家の機転があったのです。

 

東京タワー建設の是非が問われていた当時、田中角栄は郵政大臣を務めていました。彼は電波塔としての東京タワーの役割はもちろん、東京の、そして戦後日本の新しいシンボルとするために、東京タワーの建設が絶対必要だと考えていました。そこで田中は次のようなレトリックでタワー建設を押し通したのです。それは

 

「東京タワーは建築物ではない。広告物である」

 

と言い切ったのです。広告物なのだから建築基準法違反には当たらない、と。

ある意味詭弁かもしれません。しかし、それによって建築基準法の適用外であると押し切って実際に東京タワーが建設されたのです。

 

確かに法律は大切です。しかし、その法律も日本の国民のためのものであるはずです。法律のために日本国民がいるのではありません。あくまで守るべきは日本国民の生活であり、日本という国の将来です。そのためには当たり前のことですが、真っ当な政治家が真っ当な政治力を振るうということがなくてはなりません。

 

そして、そのような「真っ当な政治力」を日本の政治家が振るわなくてはならない時が迫っています。それが、このブログでも何度も取り上げているILC(国際リニアコライダー)プロジェクトです。

 

ILC(国際リニアコライダー)とは

ILC"国際リニアコライダー"とは、素粒子という原子より遥かに小さい物質を衝突させることで、宇宙開闢の瞬間を再現し、宇宙の始まりの謎を解明しようとする国際的プロジェクトです。

そのプロジェクトに必要な巨大な施設を岩手県に建設しようという計画があります。

 

そのような壮大なプロジェクトをよりにもよって、日本の科学者団体が阻止しようとしているという恐ろしい現実があるのです。

 

以下は産経新聞からの引用ですが、

 

「次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」を岩手・宮城両県の北上山地に建設する構想について、日本学術会議の検討委員会は19日、「誘致を支持するには至らない」とする否定的な回答を決定した。日本の科学者の代表機関が示した見解は重く、日本への誘致実現は崖っぷちに立たされた。

 検討委が懸念を示した最大の理由は、巨額費用が他分野の科学研究予算を圧迫するのではないかという不安とみられる。検討委は加速器を使う素粒子物理学の専門家がほとんどいない。「圧迫される側」の目に脅威と映るのは当然で、審議の過程では委員から「科学は物理学だけではない」との意見も出されていた。推進側からは「始めから否定ありきで議論が進んできた」と批判の声も上がる。

 学術会議の主張に沿って誘致が見送られた場合、科学研究予算への圧迫は回避される。だが、世界的な科学者組織の合意によって進んできた構想を実現できなければ国際的信用を失い、今後は日本での大型国際研究プロジェクトが困難になる可能性もある。」

 

日本学術会議という社会科学、自然科学などの学者が集まって自分たちの意見を社会に発信する団体ですが、その検討委員会がILCプロジェクトに反対することを表明した模様です。

 

その言い分がもうくだらさなすぎて呆れ果てるしかありません。

「科学は物理学だけではない」とか…

分かっとるわ!そんなこと!!

それを言い始めたら、そもそも学問自体が科学だけではないわ!

 


そもそもこの学術会議とやらにはILCのような加速器の専門家が存在しないのです。つまり、その価値が全く理解できない人間たちが「同じ学者である」という理由だけで、外野からごちゃごちゃ言っているだけに過ぎません。そんな人達の意見を聞くこと自体がそもそもナンセンスなのです。

 
しかも、そんな外野の彼らが懸念を示した最大の理由は、巨額費用が他分野の科学研究予算を圧迫するのではないかという不安だそうです。

つまり、ILCに投資したら自分たちの研究費が減るから止めろと言っているのです。結局自分たちの都合しか考えていない。科学の発展によって人類に寄与するといった高邁な精神は彼らには存在しません。ただ、自分たちの取り分が少なくなってしまうことを嫌がっているだけなのです。

 
しかし、今の日本はそんなことを言ってる場合じゃないのですよ!

先日の投稿でも書いたように今や、世界における日本の科学的地位の低下は非常に危険な水域です。

 

またここ数年ノーベル賞を受賞している日本人科学者の方々を口を揃えて言うように、最近の日本の科学研究はいわゆる"応用研究"にばかり、つまり"実際に目先の利益が生まれる"分野の研究ばかりに力を入れており、その基礎となる研究に予算が割かれなくなっています。

どいつも、こいつも金! 金! 金!

目先の自分の利益しか考えていないのです。

 

本来であれば、こういう時にこそ科学を志す人たちが力を合わせ、科学の基礎研究の根幹をなすプロジェクトに出資すべきと主張するべきではないでしょうか?

誰も彼もが自分の利益ばかり考えて、将来の日本にとって必要なことを真剣に考えないような国には明るい未来はありません。

 

科学者団体が人類の未来に寄与しようという気概もなく、自分たちの利益しか考えていないような時代。こんな時にこそ政治家が政治力を発揮して、本当に日本の未来のためになることを決断しなければなりません。

 

私は基本的にどのような道であろうと、何かを極めた人あるいは極めようと努力している人には敬意を抱いています。学者もその例外ではありません。

ですが、ですが…敢えて言わせて頂きます。

どれだけ学問ができようが、日本学術会議などという自分たちの利益しか考えず、人の足を引っ張ることしか考えていないエセ学者団体のいうことなど聞く必要はない!

 

 

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆