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河村名古屋市長「IR誘致」がさらす無知。カジノ法案の闇。

 

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皆さん、愛知県という県をご存知でしょうか? 「名古屋県」じゃないですよ! あるいは「トヨタ県」でもないです(笑)。

 

愛知県と言えば

 

  • 年間交通死亡事故数: 全国一位 (15年連続首位!)
  • 空き巣発生数: 全国一位
  • 自動車盗難数: 全国4位

 

そして名古屋市と言えば、全国主要8都市の中でも"最も魅力のない"街として、全国に名を馳せております。

東海地方に住む私としては非常に恥ずかしいというか、情けないというか、悔しい思いをすることが多いのですが、今回もまた恥ずかしい事件(??)で全国に名を轟かせたようです。

 

それがこちら。


東海三県から遠い方はご存知ないと思いますが、愛知県の隣に三重県があります(伊勢神宮で有名ですね!)。その三重県に「ナガシマリゾート」という日本最大のアウトレットを擁する一大テーマパークがあるのですが、何とそこに「カジノ施設を作ったら良いんじゃないか」と"名古屋市の市長である"河村たかし氏が提案したようです。

なぜ何も関係ない名古屋の市長が三重県にカジノ誘致を提言するのか・・・何の権限があるのか知りませんが、当然ながら東海地方でもちょっとした騒ぎになっております。悪い意味ですよ、もちろん。

 

記事によりますと

 

「市外だからという狭い了見ではなく、地域が盛り上がってくれれば。ナガシマにIRを足すと、東京ディズニーランドぐらいのものができる」と述べた。名古屋市としてどう協力するかを問われると、「みんなで行こみゃあということ」

 

と述べたとのこと。

ナガシマリゾートは年間1,500万人以上の来場者を誇りますが、それにカジノが加わることでディズニーリゾートの年間来場者数3,000万人に迫る人たちを東海地方に呼び寄せることができる、ということが言いたいようです。

 

ズバリ言わせて頂きますが

 

「ディズニーリゾートに訪れる客 3,000万人」

「ナガシマリゾート(テーマパーク) を訪れる1,500万人 + カジノに訪れる客1,500万人」

 

を同じ「経済効果」という土台で比べること自体がそもそもどうかしています。

「カジノに訪れる客は風紀を乱すなどというのは偏見だ」とでも言う人がいるのでしょうか?

私が地元住人でしたら近くにカジノができるなんて聞いたら、速攻引っ越しますよ。

 

そもそも海外のカジノは外国人客狙い

河村市長はカジノ誘致についてマカオシンガポールのように「海外でもいっぱいやっとるんだから、名古屋でもやれば良い」というような発言をし、その上でディズニーリゾート並の経済効果が期待できると安易な足し算で計算しています。

 

しかし、例えばマカオで最盛期に5兆円近くの収入を記録していますが、中国の富裕層を客層としていたため、昨今の中国側の取締により収入は10分の1以下にまで落ち込んでいます。訪日外国人を狙ったとしてもその経済効果は推進派が主張しているような数字が実現できない可能性が高いのです。

 

しかも、そもそもの話ですがアメリカ大手投資銀行シティグループがシミュレートしたところによると、カジノ収入の8割は日本人客ということになっています(大阪府が英出した試算でも8割は国内客)。

河村市長が言っている「カジノで1,500万人」というのが、外国人と日本人をどの程度の割合で発言しているのか分かりませんが(どうせ何も考えていないのでしょう)、1,500万人の内の8割・・・つまり1,200万人の財布から"賭博"によってお金を巻き上げようとしている訳です。

 

 IRではカジノ業者が客にいくらでも貸付られるようになっている??

「お金を巻き上げる」という表現が悪意があるのではないかと思う人がいらっしゃるかもしれませんが、私はこの表現がふさわしいと思っています。なぜなら

 

IR実施法の中に「特定金融業務」という条文が加えられているから

 

です。

 

これは外国人だけでなく日本人でも、一定の金額を指定口座に入金すれば、2か月間は無利子でカジノの資金を貸し付けできるという条文。最初の2ヶ月は無利子で、借りられる・・・ギャンブル好きの方にはこれ以上ない条件ですね。

それだけならまだ良いのですが・・・世の中そんなに美味い話はありません。

なんと2か月以内に返済できなければ、延滞金がついて、14.6%の遅延損害金をつけて請求することができます。その上、基本的に「貸金業法」というお金を貸し付ける業務においては「年収の3分の1以上の金額を貸し付けてはいけない」という法律があるのですが、なんとこのカジノでの貸付においてはこの制限が適用されないことになっているのです。つまり「カジノ業者はお客にいくら貸し付けてもOK!!!」ということです。消費者金融もびっくりの恐ろしさですね。

ちなみに、その貸付金の取り立ては外部の業者に頼んでもOK! ということになっています。

お金の取り立てをする外部業者・・・・言うまでもありませんね・・・。そういった事を生業にする、「その道のプロ」の方々です。

これを「お金を巻き上げる」と言わず何と言えば良いのでしょうか?

 

 

さて皆さん。

ここまでお読み頂いた後に、河村市長の言葉を下記の聞いてどう思われるでしょうか?

 

「ナガシマにIRを足すとディズニーリゾートぐらいのものができる。みんなで行こみゃあ!」

(名古屋弁で「みんなで協力してやろう!」)

 

私にはこの一言しか思い付きません。

 

この“どアホウ”が!!!!!

 

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆