Dive Into The World

話題のニュースがどんな意味を持つのかを分かりやすく解説。普通の人たちと専門家をつなげるようなブログを目指します。

自分の無知を認めるのは恥ずかしい。でもその先にこそ学ぶべきものがある。

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突然ですが質問です。

「入門書」と書いてある本を買うのって恥ずかしくないですか?

 

私はね・・・恥ずかしいですww (〃∇〃)

特に自分が“それなりに”知識があって多少なりとも自分の意見を表明できる分野において、「入門書」とタイトルに書いてある物を買うのは。そんなことは絶対ないのですが、本屋のレジ打ちの人に「ぷぷっ! こいつこんな入門書買ってやんのww」とか思われるんじゃないかと思って、いつもレジに持っていくのを躊躇します。

ちっちゃいプライドですね〜。あ〜、せこい、せこい(笑)。

 

そんな私の手元に今2冊の入門書があります。

 

若森みどり著「カール・ポランニーの経済学入門 -ポスト新自由主義時代の思想-」

中村隆之著「はじめての経済思想史 -アダム・スミスから現代まで-」

 

です。

二冊目の「はじめての経済思想史」の方はタイトルに「入門書」の文字はありませんが、帯にめちゃくちゃでかく「決定版入門書!」って書いてありますからね! どんだけ入門したいねん!! っていうww

 

でも、これらが二冊とも案外手強くて面白い。

入門書だからと言って馬鹿にできない奥の深さと、入門書ならではの間口の広さが魅力ですが、実はこの二冊を読んで気付いたことがあります。

 

それはそもそも私が「入門書」という物の意味を勘違いしていたことです。

冒頭に書いた通り私は入門書を買うのはちょっと恥ずかしいと思っていました。なぜなら「入門書 = 知識がない人向けの本」だと思っていたからです。でも、この本を読んで気付いたのですが、それは私の思い違いでした。

 

私がこれらの本を読んで思ったのは、“良い入門書”というのはそれを読んだ専門外の人が「もっと知りたい」「他の本も読んでみたい」と“入門したくなるような書”なのだということです。

これは言葉で書けば簡単ですが、実際に形にするのは非常に難しいことです。

 

入門したくなるような動機づけを行うためには、どこかの高みから専門知識を駆使して「お前は分かってないだろうけど、これはこういう事なんだよ」というような書き手の精神が少しでも感じられたら、誰の心を掴むことはできません。

よくある“悪い入門書”では専門知識を専門用語のオンパレードで説明するケースが多いですが、専門知識とはそもそもそれを理解している専門の人たちがお互いにより早く、より効率的にコミュニケーションをとるために必要なツールでしかありません。それを専門外の人に「理解させよう」「理解して当然だ」という態度で臨むことがそもそも間違いなのではないでしょうか。

それは門の前を訪れた人の首根っこにロープを引っ掛けて「こっちに来いやーー!」と引きずるような行為であり、入門どころか二度と門を見たくなくなるようなトラウマを与えてしまう行動ではないかと思うのです。

 

良い入門書とはそうではなくて、初めてその門の前に立つ門外漢にも、その人と同じ視点で、同じ方向を見ながら手を携えて道案内をしてくれる人ではないかと思います。

もちろん、単なる道案内をしてくれるだけではなく、普通の人が価値を見出さないような道に転がった小さな石でさえも、実は見方を変えれば非常に大切な価値があるというような、新しい世界の見方、新しい世界の楽しみ方を教えてくれる。

そんな優れた道案内人こそが“優れた入門書”ではないか・・・そんな風にこれらの本を読んで感じました。

 

気付いてしまえば当たり前のように感じるのですが、私はそんな事すら考えずに入門書を買うことにちょっとした恥ずかしさを覚えていたのです。あ〜本当に自分が嫌になる(TдT)

 

その上もっと恥ずかしいことに、この入門書があまりに分かりやすく書いてあるため、私がいざ読書レビューを書こうと思っても、この本以上に著者が言いたいことを簡潔にまとめ上げる力量が自分にはないことに気付いてしまいました。

つまり

 

「入門書を買うなんて恥ずかしい」

 

とか言っておきながら、いざ「じゃあ、その入門書にどんなことが書いてあるのか簡潔に説明してみろよ」と言われたら、

 

「いや、まぁ、それはさ・・・色々面白いことが書いてあるよ。うん。」

 

くらいのことしか言えない自分の実力を思い知ったのです・・・(´・ω・`)

 

 

でも・・・そんな等身大の自分の実力を知ることができたのも、これらの本を読んだからです。どんなに頭の中で偉そうなことを考えても、ちゃんとそれを他の人の意見と立ち向かわせて精査しなければ、それを磨くことはできない。

どんなに知識と経験を積んでも、「入門書」を堂々と買えるような良い意味でのプライドのなさをちゃんと持っておくことも大事。そのような恥を乗り越えた先にこそ、本当に学ぶべきものがあるのだということを今回痛烈に感じたのでありました。

 

何かちゃんと締まらないな・・・。すみません(笑)。

このお詫びはこれらの入門書のレビューをしっかり書き上げることで果たしたいと思います!!! (・∀・)

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆