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イタリア国債と日本国債の違いー今こそ黒田総裁が言うべきことー

昨日の記事で“共通通貨ユーロ”と“イタリア国債”によって、自分達の所得を自分達で自由にできない蟻地獄にはまってしまったイタリアの苦労について書きました。

 

今回はその続きみたいな感じになるのですが、一方で「日本の財政はどうなのか?」ということを書いてみたいと思います。

結論から言うと、日本が財政破綻するということはあり得ません。

その事を日本経済における超重要人物が以前公式に示していました。それを最後に書きたいと思いますが、まずは「なぜ日本の財政破綻があり得ないのか」。

 

なぜなら、イタリアと違って日本の国債は100%“円”で発行されており、日本はその円を発行する権限を持っているからです。自国通貨なんで当たり前ですが。

そこが根本的にイタリアや財政破綻したギリシャとは違うのです。

 

ユーロ建ての国債の場合は当然ユーロで返済しなくてはなりません。円とかドルでは返せないのです。

なおかつ、そのユーロをイタリアは自分で発行することはできません。ですから、返せなくなって財政破綻するということがあり得るのです。

 

しかし、日本の場合は100%円建ての国債ですので、円で返せば良い訳です。そして、その円は日本政府が理論的にはいくらでも発行できるのです(※)。ですから、日本が円建ての国債を発行している限り、日本が財政破綻になる可能性は0%です。

※詳しい説明は割愛しますが、唯一インフレ率がその制限になります。インフレ率が適正な範囲に収まるようなコントロールは必要です。しかし、現在の日本はデフレが20年以上続いていますので、「インフレ率上がったらどうしよう」なんて考えるのはナンセンス。“自動車に轢かれるのが恐いから家から一歩も出ません”と同レベルの馬鹿げた話です。

 

ちなみに、この「自国通貨建て国債での財政破綻はあり得ない」という全く正しい事実を、財務省を代表してアメリカの国債格付け会社ムーディーズ」に表明した人物がいます。

その人の名こそ、黒田東彦氏。

そう、現在日銀総裁を務めるお方です。

財務省の大号令の下「財政破綻論」が日本を席巻する中で、当の日銀総裁自身が「日本が財政破綻するなどあり得ない」と財務省を代表して表明したのです。

 

これは以前ムーディーズが日本国債の格付けを下げた時に、ムーディーズにクレームをつけたのです。その意見書の中で

 

1. 日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。デフォルトとしていかなる事態を想定しているのか

 

2. 格付けは財政状態のみならず、広い経済全体の文脈、特に経済のファンダメンタルズを考慮し、総合的に判断されるべきである。例えば、以下の要素をどのように評価しているのか。

・マクロ的に見れば、日本は世界最大の貯蓄超過国

・その結果、国債はほとんど国内で極めて低金利で安定的に消化されている

・日本は世界最大の経常黒字国、債権国であり、外貨準備も世界最高

 

全くもってその通りでございます。黒田日銀総裁殿。

財務省を代表して海外の会社にそのような意見を表明されるのであれば、なぜその事を日本国内で声高に叫んで頂けないのでしょうか。

 

イタリア国債の急騰によりまた再び「日本国債も危ない」という間違った説が世の中に出回る前に、是非とも黒田総裁には

 

日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。

 

という正しい見解を世間一般に示して欲しいものです。

 

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆